P&Gのwebテストで面食らう人が多い本当の理由
「SPIも玉手箱も一通り対策したから、P&Gのwebテストも同じ感覚で受ければ大丈夫だろう」——そう思っているなら要注意です。P&Gは選考で使うwebテストが企業独自のオリジナル問題であり、SPIのような知識・計算力を測るテストとは出題の狙いそのものが異なると言われています。事前にこの違いを知らずに受けると、本番で「見たことのない形式に時間だけが削られていく」という事態になりかねません。
SPIと玉手箱は一通り解けるようになったから、P&Gのテストも似た感じだろうと思ってたんだけど…
そこがP&Gの落とし穴なんです。P&Gは企業独自のオリジナル問題を使っていて、しかも1問あたりの制限時間がかなり短いと言われています。知識で解くタイプの問題ではなく、その場でパターンを見抜く力そのものが試される形式です。
P&Gのwebテストは、難しい知識を問う問題ではなく、図形パターンの把握・短期記憶・数字処理を、極端な時間制限の中でどれだけ正確に処理できるかを測る形式だと言われています。SPIのような「じっくり考えれば解ける」テストとは異質で、IQテストや頭の体操に近い性質を持つ点が最大の特徴です。
P&Gのwebテストは何で構成されているか
P&Gのwebテストは、経験・行動特性を答える性格検査(PPA)と、能力を測るオリジナル問題(IA)の大きく2つで構成されると言われています。SPIや玉手箱と違い、IAは市販の対策本には載っていない、P&G独自に作られた問題です。
| 区分 | 測っている力 | 特徴 |
|---|---|---|
| 性格検査(PPA) | 職場での行動特性・経験 | 1問あたりの制限時間が長め、論述問題を含む |
| オリジナル問題(IA) | パターン認識・短期記憶・数字処理 | 1問あたりの制限時間が極端に短い、戻れない |
IAの中でも、図形把握に特化した「リーズニング・スクリーン」というテストは、全15問・1問あたり2分30秒の制限時間で、前の問題に戻ることもスキップすることもできないと言われています。実際にP&Gの選考を受けた人の体験談でも、「問題数はかなり多く、全問解くことはできたが、制限時間がかなりギリギリだった」という声が報告されています。
重要な事実
P&Gのリーズニング系テストは、記号や図形の並びの規則性を見抜く非言語性の問題を短時間で処理させる形式です。この形式は、メンサ(Mensa)など高IQ団体の入会審査にも使われる「Figure Reasoning Test」と呼ばれる非言語性IQテストに近い性質を持つと言われています。知識量よりも、その場でルールを見抜く純粋な処理速度が試される点が、SPIや玉手箱との最大の違いです。
自社サイトの企業ボーダー一覧でも、他の外資系企業のWebテスト種別・対策優先度をまとめています。あわせて確認しておくと、外資系の選考全体を見渡した対策の優先順位がつけやすくなります。
【例題】記号の並びを変える「操作」のルールを見抜く問題
P&Gのオリジナル問題では、記号の並びが一定の「操作(ルール)」に従って変化する様子をいくつか示し、そのルールを見抜いて新しい並びに適用させる問題が出ると言われています。海外で報告されている出題形式を参考に、完全オリジナルの例題で練習してみましょう。
下の2つの例では、同じ「操作」によって記号の並びが変化している。この操作のルールを見抜き、3つ目の並びに同じ操作を行った結果を選びなさい。
| 操作前 | 操作後 |
|---|---|
| ● ▲ ■ ◆ | ▲ ● ◆ ■ |
| ■ ▲ ● ◆ | ▲ ■ ◆ ● |
| ◆ ■ ● ▲ | ? |
A. ■ ◆ ▲ ● B. ◆ ■ ▲ ● C. ■ ◆ ● ▲ D. ▲ ● ■ ◆
ステップ1:1つ目の例から、変化の候補をいくつか仮に置く
1つ目の例(● ▲ ■ ◆ → ▲ ● ◆ ■)だけを見ると、「1番目と2番目が入れ替わっている」「3番目と4番目が入れ替わっている」という2つの変化が同時に起きているように見えます。ただし、この1例だけでは他のルールの可能性も残っているため、まだ断定しません。
ステップ2:2つ目の例で、仮に置いたルールが本当に成り立つか検証する
2つ目の例(■ ▲ ● ◆ → ▲ ■ ◆ ●)で確認します。1番目と2番目(■・▲)を入れ替えると▲・■、3番目と4番目(●・◆)を入れ替えると◆・●になり、結果は「▲ ■ ◆ ●」です。これは実際の操作後の並びと完全に一致します。この時点で「隣り合う1・2番目同士、3・4番目同士をそれぞれ入れ替える」という操作だと確定できます。
ステップ3:確定したルールを、新しい並びに適用する
3つ目の並び(◆ ■ ● ▲)に同じ操作を行います。1番目と2番目(◆・■)を入れ替えると■・◆、3番目と4番目(●・▲)を入れ替えると▲・●になるので、答えは「■ ◆ ▲ ●」、つまり選択肢Aです。
この問題タイプのコツ
1つの例だけでルールを決めつけず、必ず2つ目の例で検証してから確定させることがポイントです。P&Gのオリジナル問題は選択肢が似ていて紛らわしく作られているため、思いついたルールを疑わずに適用すると、検証不足のまま誤答を選びやすくなります。
「難しい問題」より「時間切れ」で失点する形式である
P&Gのオリジナル問題で見落とされがちなのが、1問1問の難易度自体はさほど高くない一方で、処理しなければならない問題数に対して制限時間が極端に短いという特徴です。数字の空欄を補うだけの単純な計算問題であっても、次々と出題される中で正確さを保ち続けられるかどうかが試されます。
問題自体はそんなに難しく見えないのに、実際に時間を計って解いてみたら全然終わらなかった…
それがP&Gの独自形式の特徴なんです。1問の難易度で差をつけるのではなく、「どれだけの問題数を、正確さを保ったまま短時間で処理できるか」という処理速度そのものを測っていると言われています。事前に形式を知らないと、本番で時間配分を大きく崩しやすいテストです。
事前に形式を知っておくことが最大の対策になる
P&Gの本番の問題そのものは公開されていないため、一言一句同じ問題を使った対策はできません。しかし、出題の狙いが「図形パターンの把握」「短期記憶」「数字処理を素早く行う力」であることは分かっているため、これらに近い能力を使う練習で土台を作っておくことは可能です。
- 玉手箱の図表読み取り・表推測で、限られた時間でデータの規則性を読み取る練習をする
- TG-WEBの図形問題で、記号や図形の変化ルールを見抜く練習をする
- 本番同様に「1問ごとの制限時間」を意識して、じっくり考え込む解き方から卒業しておく
外資系の消費財メーカーでマーケティング職を目指す人にとって、P&Gは選考の入り口としてぶつかる企業の1つです。SPI・玉手箱の対策だけを固めて安心してしまい、独自形式の存在自体を知らずに本番へ向かう人は少なくありません。
ポイント
P&Gの独自形式に完全一致する練習問題は存在しませんが、「時間制限の中でパターンを素早く見抜く」という土台の力は、玉手箱やTG-WEBの図形・図表問題の練習でも鍛えられます。本番で初めて形式に触れて焦るのではなく、事前に近い感覚を体に入れておくことが最大の対策です。
Webテストナビでは、玉手箱・TG-WEBの模試や練習問題がすべて無料で利用できます。
- 玉手箱・TG-WEB形式の本番同様の模試に、制限時間付きで挑戦できる
- 忘却曲線に基づく自動復習機能で、間違えた問題を最適なタイミングで再出題
- すべて完全無料(高額な参考書はもう不要)
P&Gという企業独自の形式に本番で初めて出会って焦る前に、まずは時間制限の中で正確に処理する感覚を鍛えておきましょう。
よくある質問
Q. P&GのWebテストは、SPIや玉手箱の対策をしていれば大丈夫ですか?
いいえ、それだけでは不十分だと言われています。P&Gは企業独自のオリジナル問題を使っており、図形パターンの把握・短期記憶・数字処理を極端な時間制限の中で測る、IQテストや頭の体操に近い形式のためです。SPI・玉手箱の対策とは別に、この形式そのものに慣れておく必要があります。
Q. P&GのWebテストにはどんな種類がありますか?
経験・行動特性を答える性格検査(PPA)と、能力を測るオリジナル問題(IA)の大きく2つに分かれると言われています。IAはさらに、記号の並びの変化ルールを見抜く問題や、図形の位置を短時間で記憶する問題、数字の欠けた式を補う問題などのゲーム形式の課題や、図形把握を測る「リーズニング・スクリーン」という名称のテストで構成されると言われています。
Q. リーズニング・スクリーンの制限時間はどれくらいですか?
全15問、1問あたり2分30秒の制限時間で、前の問題に戻ったりスキップすることはできないと言われています。じっくり考え込むタイプの解き方だと時間切れになりやすい形式です。
Q. P&Gの実際の問題そのものを練習することはできますか?
P&Gの本番の問題自体は公開されていないため、一言一句同じ問題での対策はできません。ただし出題形式が図形パターンの把握や短期記憶を測る非言語性のIQテストに近いことは分かっているため、玉手箱の図表読み取りやTG-WEBの図形問題など、似た能力を使う練習で土台を作っておくことができると言われています。